Gマークは安全性優良事業所に与えられるもので、運送業で行われている認定制度のことです。
これは全国貨物自動車運送適正化事業実施機関の公益社団法人全日本トラック協会が、運送事業者の交通安全対策など事業所単位での取り組みを評価して、一定の基準をクリアした事業所を認定するというものです。
この認定を受けるためには安全基準をクリアしている必要があり、取得することができればドライバーへの安全意識の向上のほか利用者が安全性の高い事業者を選びやすくなるということが目的であり、2020年の時点では運送業事業所のうち31%の約27,000事業所がこの認定を受けています。

Gマークの制度は国が進めている事業

Gマークの制度は国が進めている事業の一つでもあり、取得することは安全性を向上させるというだけでなく利用者に選ばれやすくなるというメリットもありますし、取得の過程で様々な自社の問題を再認識することができるので事業を効率化していくという点においても有益な制度です。
それと国が進めている制度ですから国土交通省などから様々な特典が付与されるメリットもあり、国土交通省からは違反点数の消去や、IT点呼の導入、点呼の優遇や補助条件の緩和、また安全性優良事業所表彰とった特典が与えられますし、全日本トラック協会からは助成制度の優遇、損保会社の一部からは保険料の割引を受けることができます。
取得によって得られる金銭的なメリットもあるため単に安全性の向上とその確認だけでなく、優遇を受けるという点でも取得に意味があるものです。

申請するには一定の条件をクリアしている必要がある

一方で申請を行うことには、一定の条件をクリアしている必要があり対象となるのは、事業開始から3年が経過しており、事業用自動車が5台以上保有していることなどです。
これらの要件を満たしていれば申請が可能で窓口にはトラック協会となり、安全性評価委員会が評価を行います。
基本的には配点制による評価であり、安全性に対する法令の遵守状況や事故や違反の状況、それに安全性に対する取組の積極性の3種類から加算されていくことになり、必ずしも満点である必要はありません。

まとめ

このため法令違反繰り返すような状況にない事業所であれば取得することはそれほど難しいものではありませんが、安全性に対する取組の積極性で運送業者としての意識を向上させていることが重要となるため、Gマークの取得を行う時には第一には取得審査にクリアすることができるだけの対策を行っている必要があります。

関連情報:gマーク取得

最終更新日 2025年7月2日 by okazus